八日目
フライパンが届いた。
鉄製で直径24cm。鈍色。塩とサラダ油で油慣らしをした。
多分これでいいだろう。青や赤といった光沢が交じり、格好いい。
悪くない。悪くない。
明日はほうれん草とベーコンを炒める。卵を落としてもいい。
さざら?さらざ?を買うべきかもしれない。
余計な出費は控えるべき、それも徹底的に。という気持ちと、楽しみを見いだせたなら、ある程度の痛みは覚悟で金を払うべき、というそれぞれの気持ちがそれぞれ沸き起こる。
どうするべきか。金はなくはないが、この先のことを考えると不安は否定できない。
今日は昼寝がなかった。思い出した。薬を飲もう。
やらなければいけないことを保留しすぎた。
行政手続きをし、後何だったか…。
そう、歯科を進め、精神科を検討しなければならない。
いいじゃないか。でもいいじゃないか。あれは進めた。社への資料送付は。
散髪も予約した。行く。
それでいいじゃないか。汗を流そう。
あー、なんだっけアれ。目盛ろうとして忘れた。糞。
スーツだ。
熱くなってきた。
厚い布団はしまうべきか。
明日干して、仕舞おう。
部屋の書類は整理して、掃除機をかければ、部屋はほぼ完成だ。
狭くなったが、必要なものを設置できた。充実感はたいしてない。
0に至った、という感覚だ。
スタートラインだ。ここから始めよう。
書類を放置した結果、焦ることになった。
焦るなと自分に言い聞かせ、最低限期日は守れた。それは良しとしよう。
焦らない、それがとにかく第一だ。
しかし、結果オーライに過ぎない。
間に合ったからよかったものの、今日まで書類を見ていなかったのはNGだ。
最も、書類が届いたのがそもそも昨日だ。リードタイムが短かったことは事実だし、
そこにこちらの非はない。そこに自信は持つべきだ。
まずは読まなきゃな。仕事が始まったら。
いつまでたるんでいてよいものか。